
INTERVIEW
『誰とお見合いをするか』にこだわり、婚活疲れを起こさずに成婚してもらうことが目標です
セジュール結婚相談所
(
福岡県)
──本日はセジュール結婚相談所 大畑先生にインタビューをさせていただきます。成婚マイスター賞を九州で唯一受賞されたというところで、年間成婚が6件以上で成婚輩出率15%以上という基準がありますが、全国で10社のみに付与されたものです。本当におめでとうございます。
ありがとうございます。私もびっくりしました。
──先生は成婚の部分での受賞が本当に多いので、サポート面や全体的にいろいろと心がけていらっしゃることなどを今日お聞きできたらと思います。今回いろいろ表彰を受賞されましたが、いかがでしたか?
成婚数に関しては件数も自分で把握していますので、今年も前もって「いただけるだろう」と思っていたのですが、成婚率に関しての計算とかそういうことを考えてなかったですし、成婚マイスターに関してはその賞があること自体も分かってなかったから、何だろうそれはっていう・・・中身を聞くとすごい賞だったのでびっくりしました。
ありがたいという気持ちとびっくりの気持ちと両方が重なって、私なんかがいただいてもいいのかしらっていう気持ちもすごくありました。
──成婚マイスターは当初表彰の予定がなかったもので成婚をより出されている素晴らしい成績の方に贈らせていただく賞を作ろうということで作らせていただきました。
成婚に関して賞をいただけるというのは仲人としてすごくありがたいことです。仲人は職人だと思っています。私が頑張れるところは、【会員皆様の成婚】に対して、それにつながる努力です。長い間それを続けてきたつもりでいましたが、成婚を数字化して表彰していただけるのは、多分業界初めてのことだと思うんです。それを見ていただけたっていうのはすごくありがたいなと思っています、感謝しています。
──先生が本当に素晴らしいサポートをされた結果ですね。サポートをしていく中で先生が心がけていることはございますか。
成婚が頂点だとすると、そこにたどり着くまでに掘り下げて考えていること、やっていることとして、私は【誰とお見合いをするか】にすごくこだわっています。
誰とお見合いをするかというのは、誰に申し込むのか、申し込みが来たお見合いを受けるのか受けないのか、仲人からの紹介を受けるのか受けないのか。
その辺は会員様に私の気持ちを理解してもらいたいな、と思っていつも活動しています。
月間お見合いお申し込み件数を無制限にしていたり、たくさんお申し込みをして「数打てば当たる」のような風潮が最近強いのではないかなと思うんです。
けれど自分に合った方とだけ会って、トータルして少ないお見合い回数で短い期間でご成婚をしていくっていうのが私の根本的な考えです。
数にしたらお見合いは5、6件、入会から成婚まで7ヶ月、というのが私が持っている数字の目安です。たくさんお見合いをすると疲れちゃうので、会員様が疲れない間に決めていこうって。なので、うちでは申し込み件数が月に10件です。自分から申し込む人はあまりいないですけどね。
「たくさん申し込んだらいけないよ」って言っているわけではないんですが、うちの場合、結果的に7割の方が申し受けからご成婚されました。
最近は皆さん自分のご希望が強くて、私からの紹介を受けてくれる人はずいぶん減ったんですが、それでも3割近いです。自分で申し込みをしてご成婚になった方は去年お一人です。
やはり自分の希望と現実が違うということを会員様に理解していただく、まずはそこがスタートだと思っています。そこをクリアできればあとはもう真剣交際までは自分の力で進みなさいと伝えてます。
自分の力でルールとかマナーとかはきちっと会員様に伝えて、「真剣交際に入る前ぐらいに私の力を発揮するから、そこまで自分の力で上がっておいで」と話をします。誰とお見合いをするのか、そこを掘り下げていくと、誰に申し込みをするのか、申し込みをくれた人を受けるのか受けないのか、仲人紹介をどう捉えるのか、そこにはこだわっています。
──申し受けから7割とおっしゃっていましたが、申し込んでくれる人が自分の理想じゃない方だった時は先生はどうやってアドバイスされるんですか。
申し受けのお相手は、この会員様は好みじゃないだろうなっていうのはわかるんですが、でも、きっと合うに違いないっていうのは、私の仲人の勘が働くんです。好みじゃないのはわかるけど、この二人は合うな、というのがあるともう、私を信じてお見合いだけしてみてくれない?って伝えます。そうすると大体、受けてくれます。
申し込んでもダメ、男性だったらかわいい人若い人、女性だったらイケメンで年収が多い人がいいとか皆さん思うんです。希望条件は合っていてもうまくいくとは限らない、ということを理解した人には少しプッシュしてあげれば受けてくれます。そのためには会員様からの信頼関係を持たなければならないですけどね。
──本当そうですね。全部がつながってきますよね。
ご成婚を頂点に、掘り下げていくと全部に繋がるんです。お見合いを誰とするのかが大事で、無駄にたくさんお申し込みやお見合いの数を増やさなくていいと私は思っています。連盟としてはお見合いの件数を上げていったほうが良いという方向性はあると思うんですけど、申し訳ないんですが、私の中ではそこは数が多くても、大事なのは中身だなと思っていて。
質というか、どのような相手とお見合いをするのかが大切で、お見合いはできたけれど絶対成婚に繋がらないよねっていうお相手は、あえてお見合いはしなくてもよいと思う。私たちの目線から見るとわかることはたくさんあります。そうすると、この方は良いな、難しいな、などもわかってくるので、会員様が疲れるお見合いは組まない。そういったモットーで行っています。
──そうなんですね。確かにお見合い数が多いほうが、これだけ出会っていけるよみたいなことを伝えていくことはできるんですが、根本的なところって今おっしゃられたみたいに誰とお見合いをするか。質が大事というお話がすごく刺さりました。
成婚として打ち出すか、集客として打ち出すかは全く別物、というか多分真逆だと思います。集客に関しては会員数もお見合い数もお申し込みも多い方がPRしやすいと思います。
でも仲人の力を発揮したその結果が成婚率や成婚マイスターという賞をいただけたのではないかと思っているので、私の考え方ややり方としては間違っていないなと思っています。
会員数が一定数以上いれば、母数がたくさんあるからサポートをしなくても成婚がでるかもしれませんが、ここは結婚相談所でマッチングアプリではないので【必ず仲人のサポートがある】というのが結婚相談所の魅力ですね。
「大畑さんが紹介してくれなかったら、押してくれなかったらお見合いすらしていませんでした」ってよく言われます。その言葉は、やっぱり仲人をしていてすごく嬉しいですね。