脳科学ではラブラブ期は3年！結婚はこの先……
結婚相談所マリアージュtomo（大阪府）
2025.02.22
ショパン・マリアージュ
愛情に理由が必要かどうかを考える際、私たちは愛の二つの側面を考慮する必要がある。
条件付きの愛とは、「この人は優しいから好き」「この人はお金持ちだから好き」といった、特定の理由に基づいて形成される愛情である。一方、無条件の愛とは、理由や条件なしに相手を愛することであり、例えば母親が子供に対して抱く愛情がその代表例である。
加藤諦三教授は、人間の愛情における「条件付け」の影響について多くの著作で触れている。特に、自己肯定感の低い人ほど、他者を「条件付きで」愛しがちであると述べている。
例えば、ある女性が「彼は高収入だから好き」と考える場合、それは彼の人間性ではなく、社会的ステータスに依存した愛情である。このような愛は、その条件が変化すると愛情が冷める可能性が高い。
ケース1: 家庭環境と愛の理由
加藤教授は、幼少期の家庭環境が愛情の形成に大きな影響を与えると述べている。例えば、ある男性が厳格な家庭で育ち、「親の期待に応えなければ愛されない」と感じながら成長したとする。この場合、彼は他者との関係においても「何かを成し遂げなければ愛されない」という思考を持ちやすくなる。その結果、彼が恋愛関係においても「相手が魅力的だから」「自分に利益をもたらすから」といった理由をつけて愛する傾向が強まる。
ケース2: 依存と愛の理由
加藤教授は、依存的な愛情の危険性についても指摘している。例えば、ある女性が「彼がいないと生きていけない」と思い込む場合、それは本当の愛ではなく、単なる依存である。このような関係では、「彼が優しいから好き」「彼が頼れるから好き」といった理由が必要不可欠になり、その理由が揺らぐと関係も崩れやすい。
では、無条件の愛は可能なのか。加藤教授は、人間が自己肯定感を高め、精神的に自立することで、より純粋な愛を持つことができると説く。
例えば、親が子供を無条件に愛することは、純粋な愛の代表例である。しかし、現実には「良い成績を取ったから褒める」「言うことを聞いたから愛する」といった条件付きの愛情が見られることも多い。これに対し、加藤教授は「愛する側が自立していないと、無条件の愛を与えることは難しい」と指摘している。
「理由をつけなければ愛せないか」という問いに対する答えは、個人の成長と自己肯定感の有無に大きく左右される。加藤諦三教授の研究を参考にすると、無条件の愛を持つためには、まず自己肯定感を高めることが必要であり、それによって「相手がどのような存在であっても愛せる」状態に近づけることが分かる。
私たちが普段抱く愛情は、条件付きのものが多いが、自己理解を深めることで、より純粋な愛に近づくことができるだろう。
このテーマについてさらに深く考えることで、人間関係の本質や、自己成長の重要性が見えてくるのではないだろうか
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