憂鬱な39歳女性の婚活奮闘記
ベリンダ(大阪府)
2024.07.02
ベリンダ
32歳の私。見た感じは普通で普段はOLをしている。それだけだと、どこにでもいそうな女子に思えるけど、実は隠れた趣味を持っている。いわゆる腐女子と言われるものだ。中学生のときに仲の良い友達からBL(ボーイズラブ)の同人誌を借りてからすっかりハマってしまった。
以来20年弱、推しカップルもいるし、本棚はBL物の漫画や小説で埋まっている。学校は大学までずっと共学で職場でも男性の方が多い環境。でも生まれてこのかた恋愛未経験のまま30代に突入してしまった。
BL好きだからといって、同性愛者ではないし、リアルに推しのようなイケメンを求めている訳ではない。周囲の腐女子仲間でも結婚する子が増えてきて流石に私も焦って来た。
まずは婚活パーティーに参加してみた。あまり社交的ではないのが災いしてマッチングできず。まぁ参加しているのが女子力高めの子だらけだったし仕方ないかと思ったけど。
その次はマッチングアプリを試してみた。ここでも多少いいねは貰えてやり取りする男性も出来たけど、いざ会ってみたらルックス的には厳しい男子ばかり。うーん、悔しかったよ、あの時は。同時に現実の私の婚活市場での価値を見せつけられたような気持ちになった。
そしてたどり着いたのが結婚相談所。正直、古臭いイメージしかなかった。仲人さんがいて取り次ぐみたいな。違和感のある場所って感じていた。
入会してみると色んな意味でイメージとは違っていた。もう驚きの連続って感じ。エレベーターを降りて相談所に入った瞬間オシャレな空間でまずビックリした。システムはスマホやタブレットで検索して気になる人にお見合いを申し込む、それからお互い良ければ仮交際で4~5回会って、その上に真剣交際があるってイメージ。
マッチングアプリに似てる部分もあるけど、大きく違うのはサポートしてくれる人がいるって部分。私の場合はその人(仲人じゃなくてカウンセラーと言う)がプロフィール作成、お相手選びの段階からとても熱心に面談してくれてアドバイスをもらえた。私の性格、趣味嗜好を根掘り葉掘り聞かれたときはちょっと恥ずかしかったけど(笑)。でもそれを踏まえて自分に合う人を紹介してもらえたから結果的には良かったんだけど。
マッチングアプリでそれっぽい目に合ったこともありストーカー対策は大丈夫かも心配だった。でも入会時に事前の身元確認がしっかりしているのでその心配は杞憂だった。
お見合いから3ヵ月で結婚までたどり着くのが原則というシステムも友達とかには短すぎると言われた。でも私の友達で2年間交際して結局価値観が合わず破局ってパターンも複数あったし、3ヵ月以上真剣交際しても結婚までたどり着かない交際は結局上手くいかないというカウンセラーの言葉が胸に響いて決断の背中を押してくれた。
成婚まで身体の関係禁止のルールにはビックリした。だけどそれも身体目的の男性を排除できるという意味では理にかなっていると思えた。
オタク気質で腐女子の私でも入会から4ヵ月で真剣交際まで入れて、結婚することもできた。カウンセラーの、私と相手の性格分析がなければ今の夫とは出会えていなかったと思う。
男性とお付き合いもしたことがなかった腐女子な私を受け入れてくれる人生のパートナーと今は推し活と新婚夫婦生活を両立させて幸せな毎日を過ごしています。
結婚相談所、敷居は高いけど、結婚を考えるなら一番の近道だったと今は実感している。
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